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病気

チョウの症状と対策

チョウは、金魚の体にとどまり血液を吸って生きる吸血虫の一種です。チョウを付けたままにしておくと、体に穴が空き他の病気にかかる危険性があります。今回は、そんなチョウの症状と対策を詳しく説明していきたいと思います。

チョウとは

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チョウは、薄い円盤状の体の甲殻類で、金魚の体にとどまり血液を吸って生きる寄生虫です。サイズが大きいためにすぐに見つけやすいので、古くから観賞魚の寄生虫として知られています。別名を、ウオジラミと呼ぶこともあります。ウオジラミの方が知名度的には高いですが、カイアシ類の寄生虫などにも用いる場合があるので、注意する必要があります。

チョウの生態

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チョウは、寄生性のある甲殻類で、温水性淡水魚の体表に寄生します。体は扁平で円形、メスの体長は8〜9mm、オスでは6mm程度でメスのほうが少し大きいです。かぎ爪状の第1触角と、吸盤状の第2小顎で金魚などの体表に付着します。胸部にはとても発達した4対の遊泳脚を持ち、金魚などから一時的に離れても別の魚に再び寄生することもできます。メスは、産卵の際は宿主から離脱し、池の壁面や水草の上に卵塊を生み付けます。虫卵は水温が25℃の時には15日程度で孵化し、コペポディドとしてすぐに金魚などの体表面に寄生します。寄生後は、脱皮を繰り返して成虫となり産卵を始めるまでに、水温20〜25℃で3〜5週を要します。吻状の口の直前にある刺針を金魚などに突き刺し、その基部にある毒腺から毒液を金魚の体内に注入することにより、漏出した血液を摂取します。そのため、寄生を受けた金魚などの皮膚はただれ、出血することもあります。

チョウの症状

初期症状

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チョウの初期症状は、数匹のチョウが体に付着します。金魚は、体にチョウなどの虫が付着することにとてもストレスを感じます。それによって金魚は、水槽や水槽内にある石などに擦り付けて虫を落とそうとします。

末期症状

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チョウの末期になると、チョウが繁殖して数十匹以上のチョウが付着します。そして、度重なる擦り付けにより鱗などが剥がれてそこに殺菌などが感染して別の病気の原因になります。また、チョウがいた場所は毒液などの影響によって、炎症を起こしている場合があります。

チョウの治し方

ピンセット等で除去する

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チョウなどの、吸血虫はそのままにしておくと徐々に皮膚を炎症させていき二次的病気を引き起こす原因にもなるので、早めに除去する必要があります。チョウなどの虫は、魚を取り上げて直接虫を取り除くことができるのでピンセット等で取るのも一つの方法としていいです。ピンセット等で取る際には、金魚自体に負担があまりないように素早く取ってまた元の入れ物に戻してあげることが重要です。

病気の金魚を別にする

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チョウは、遊泳力があるため金魚から金魚にチョウ自身で移動することが出来ます。ですので、早めについていることに気づいた場合には別の入れものなどに移すようにしましょう。

塩浴による治療

塩浴は、チョウの治療法の中でも、もっともやりやすい方法です。塩浴のやり方は、虫がついている金魚が入っている入れ物の水に、水に対して0.5%の塩を入れます。正直これだけです。できれば、虫がついていない水槽の方にも塩浴するのをオススメします。虫が見えないからと油断していると、卵があってそれが孵化してチョウの子供がまた猛威を振るう事があるのでしっかりと煙浴するようにしましょう。

薬浴による治療

塩浴よりももっと早く病気を治したい方や確実に治したい方は薬浴をするようにしましょう。チョウに効く専用の薬を使用して治療してしていく方法です。塩浴と薬浴を並行でやっていくことも可能です。チョウに効果がある薬は、「リフィッシュ」や「マゾテン®液」などがあります。

チョウの対策

新しく金魚を入れる時

新しく金魚を購入した際に、新しい金魚に虫がついていて今まで飼っていた金魚に虫が移動してしまうということはよくあることなので、今まで飼っている金魚と一緒に入れようと思っている方は、じっくりと虫がいないか確認していれるようにしましょう。もしいた場合には、他の入れ物にいれて、薬や塩などで消毒して虫がいなくなってから入れるようにして下さい。

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