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生態

琉金の特徴と飼い方

琉金は中国から日本に入ってきた尾ビレに特徴を持った金魚です。日本で金魚というとまず想像する金魚の一つです。今回は、琉金の特徴と飼い方を詳しく説明していきたいと思います。

琉金とは

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琉金は、中国で和金の変異種として生まれて固定化された種類です。体の形は、比較的短く、体高が高く全体的に丸みを帯びています。頭は小さく口の先端は尖っています。各鰭(ヒレ)は長く、尾ビレが特に特色があり、特徴的な尾ビレをしている種類もいます。そして、琉金で忘れてはいけないのが、膨大している腹部です。上から見て、左右が均等であり適度に張りがある個体は非常に評価が高い傾向にあります。琉金の特徴である体形の丸さや、各ヒレが長いという特徴により琉金自体は泳ぎが得意な方ではありません。だが、泳ぎが得意ではないからこそ水槽で飼う際にゆっくりと見ることができるという点は観賞魚としては良い点になります。

琉金の成り立ち

琉金は、江戸時代に中国から日本に入ってくる際に沖縄(琉球)から鹿児島(薩摩)を渡って入ってきた経緯があります。その時に、琉球から来た金魚というところから琉金と名付けられました。ですので、琉金のリュウは「流」ではなく「琉」が正しい表記です。琉金は元々中国では、文魚と呼ばれる種類の金魚の一つでした。現在日本で一般的になっている琉金は、頭部と背びれ基底前端にかけての丸みを持った体の形をしていますが、中国の文魚にはなかった特徴です。ですので、中国から日本に入ってきてから日本で独自に作られた特徴であるといえます。中国から入ってきてから現在に至るまで日本人にとても人気がある種類なので、各地でさまざまな種類が琉金から派生しています。

琉金の楽しみ方

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琉金の楽しみ方は、特徴が出やすい尾ビレと膨大した腹部です。尾ビレを、楽しむには鉢などに入れて上から見る方法(上見)よりも、水槽などで横から観賞する方法(横見)のほうがオススメです。琉金の尾ビレは、一部の種類を除いて、体が成長するのに比例して大きくなります。そして、大きくなった尾ビレは琉金が動く際に左右にサラサラと揺れるのがとても魅力的です。もう一つの特徴である腹部は、尾ビレと違い上見のほうがオススメです。腹部は、左右が均等であるかどうかや適度に腹部に張りがあるかどうかを楽しむので、上見のほうがわかりやすいです。琉金を初めて飼ってみようと思う方は、尾ビレの形・色で選ぶのをオススメします。琉金の種類は、尾ビレが多種多様なのでそれを知るだけでも琉金の魅力を知ることができるので、飼う際に迷ったら尾ビレを見てみるのをオススメします。

混泳させる際のポイント

他の金魚などと混泳させる際に何の種類が良くて何の種類が良くないのか不安になることがあります。まず、金魚全般に言えるのは他の種類と混泳するときにこれとこれは絶対にダメであるという禁止は存在しません。ですので、飼う金魚の性格や環境などによってはダメだと言われている種類同士でも仲良く生きていることもあります。ただ、金魚同士にも相性というものはあります。相性が悪い金魚同士を入れた場合に、すぐに喧嘩をしたり、または片方の金魚だけがエサを独占してしまう可能性が高くなります。なので、あまり相性が悪い金魚同士を入れるのは避けるべきではありますが、最初に説明したとおり金魚同士に禁止は存在しませんので、どうして混泳させてみたい方は混泳させても良いのかもしれません。では、琉金と相性がいい金魚と相性が悪い金魚の説明をしていきます。

相性のいい金魚

琉金と最も相性がいい金魚は、キャリコリュウキンや出目金(デメキン)などの琉金型の金魚です。琉金型の金魚は、尾ビレに特徴が出るのでさまざまな種類を混泳させて尾ビレを見比べてみるのも一つの楽しみになります。

相性が悪い金魚

琉金と相性が悪い金魚は、和金(ワキン)やコメットなどの和金型の金魚です。和金型の金魚は、動きが機敏で短期間で大きくなる種類が多いです。もし和金型の金魚と混泳される際には、琉金がエサなどを他の和金型の金魚に食べられて、体の差が離れていく可能性があるので気をつけるようにしてください。

琉金を飼う際の注意点

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琉金は、他の種類に比べて、尾ビレにさまざまな特徴を持った金魚です。そして、尾ビレは成長するにつれて尾ビレも大きくなっていき立派になっていくのですが通常の琉金だと尾ビレがある一定の大きさになると、重力に逆らえなくなり垂れてくる場合があります。垂れてくること自体は、大丈夫なのですが見た目が悪くなる可能性が出てきます。ですので、体を大きくする際にはそこまで考えておいたほうが懸命です。琉金は、和金の同じくらいに目にする・購入する機会が多い金魚です。そして、金魚の中でも安価で購入することができる金魚ですし、初心者の方でも飼いやすい金魚です。ですので、金魚を初めて飼ってみたい方には、オススメの金魚です。

琉金から派生した金魚

キャリコ琉金

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琉金をサンショク出目金と交配させて固定化させたのがキャリコ琉金です。キャリコ琉金の特徴や飼い方についての詳細は下記の詳細ページで説明しています。

ショートテール琉金

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日本で人気になった琉金を近年中国に輸出して中国で人気になって日本に戻ってきた種類がショートテール琉金です。名前の通り、通常の琉金と比べて尾ビレが短いのが特徴です。ショートテール琉金の特徴や飼い方についての詳細は下記の詳細ページで説明しています。

桜琉金

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琉金が江戸に入ってきて人気になった際に通常の琉金ははっきりとした色が多いのですが、桜色の金魚がいたら面白いのではということで作られたのが桜琉金です。桜琉金の特徴や飼い方についての詳細は下記の詳細ページで説明しています。

土佐金

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大阪らんちゅうと琉金を交配させて固定化させたのが土佐金です。現在は、高知県の天然記念物となっている金魚です。土佐金の特徴や飼い方についての詳細は下記の詳細ページで説明しています。

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