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生態

和金の特徴と飼い方

和金は、金魚の中でも知られている金魚の一つです。フナのような見た目をしていますが、飼い方はどのようにすれば良いのかわからない方も多いです。今回は、和金の特徴と飼い方を詳しく説明していきたいと思います。

和金とは

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和金は、ヒブナが変異し、そのまま固定された種類です。なので、体型は胴長で頭は小さく、鱗は短くあまり発達しているとは言えません。尾びれは、フナ尾、三ッ尾、四ッ尾などいくつかの種類があります。体の色は、赤、更紗(紅白)、白があります。この中で、真っ白は価値がなく不良であると言われています。

和金の成り立ち

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和金は、名前を聞くと日本原産の金魚だと思うことがありますが、中国から日本に入ってきた最初の金魚だと言われています。最初は、和金のことを日本では金魚と呼んでいたのですが、のちに中国などからたくさんの金魚が日本に入ってくるようになると金魚という一つの名前だけでは、足りなくなりそれぞれの金魚を区別しなくてはいけなくなりました。その際に、金魚の中で一番最初に日本に入ってきた金魚を、和金と呼ぶようになりました。

和金の楽しみ方

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和金の楽しみ方は、尾びれの形と体の色です。和金は成長するにつれて尾びれの開き方などが徐々に変化してきます。ですので、そのような変化を楽しむ方が多いです。そして、尾びれの変化を最大限楽しめるのは水槽などで横から観賞(横見)よりも上から見て観賞する(上見)の方です。上から見ていると、尾びれがどのようなタイプでどのように開いているのかがよく分かるので上見のほうがオススメです。

混泳させる際のポイント

他の金魚などと混泳させる際に何の種類が良くて何の種類が良くないのか不安になることがあります。まず、金魚全般に言えるのは他の種類と混泳するときにこれとこれは絶対にダメであるという禁止は存在しません。ですので、飼う金魚の性格や環境などによってはダメだと言われている種類同士でも仲良く生きていることもあります。ただ、金魚同士にも相性というものはあります。相性が悪い金魚同士を入れた場合に、すぐに喧嘩をしたり、または片方の金魚だけがエサを独占してしまう可能性が高くなります。なので、あまり相性が悪い金魚同士を入れるのは避けるべきではありますが、最初に説明したとおり金魚同士に禁止は存在しませんので、どうして混泳させてみたい方は混泳させても良いのかもしれません。では、和金と相性がいい金魚と相性が悪い金魚の説明をしていきます。

相性のいい金魚

和金と最も相性がいい金魚は、朱文金(シュブンキン)やコメットなどの和金型の金魚です。和金自体が、体長が20cm以上になることもあります。ですので、同じように大きくなる和金型の金魚が最も相性がいいです。次に相性がいいのは、和蘭獅子頭(オランダシシガシラ)や東錦(アズマニシキ)などのオランダ型も相性がいいです。オランダ型は、ある程度泳ぎが得意な種類が多く、体が大きくなる種類も多いので和金とは相性がいいです。

相性が悪い金魚

和金と相性が悪い金魚は、蘭鋳(ランチュウ)や頂天眼(チョウテンガン)などのランチュウ型の金魚です。ランチュウ型の金魚は、あまり泳ぎが得意な方ではないです。特に蘭鋳は、泳ぎが苦手な代表格なので、泳ぎが得意な和金と一緒に飼うとエサを和金が全部食べる可能性があります。そうなると、和金だけがどんどん大きくなって蘭鋳が小さいままになってしまうのであまり入れる方はいません。

和金を飼う際の注意点

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和金は、金魚の中でも飼いやすい種類です。そして初心者の方に特にオススメです。と、本などにも書いてあります。飼いやすいのもあっていますし、初心者の方にオススメなのもあっているのですが、和金の最大のメリットであり、最大のデメリットでもある体が大きくなる速度の記述があまりありません。和金は、ヒブナが変異した金魚です。なので、体が大きくなる速度が金魚の中でも早いほうです。なので、小さい水槽などで何種類かの金魚を混泳させて飼う予定で、水槽の大きさも変更するつもりがない人には向かない金魚であると言えます。和金を他の金魚と飼っていると次第に和金が他の金魚よりも早く大きくなる可能性があり小さい水槽で飼っていると徐々に大きくなっていく和金のせいで窮屈になり他の金魚にストレスが掛かるからです。逆に、大きな水槽や池などで飼う際には、和金は非常に最適な金魚です。特に外で飼う際には、外敵(猫や鳥)などから狙われる可能性があります。ですが、ある程度体が大きくなると外敵も襲わなくなる傾向にあります。なので、早く大きくなって貰う必要があるので朱文金はとても外で飼うのには最適だと言えます。このようなことから、和金は初心者の方にオススメなのですが、小さい水槽で飼う方にあまり向いていない金魚であるので注意してもらえると幸いです。

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