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飼育

ヒーターの有無と注意点

ヒーターは、熱帯魚を飼う場合には必須でいる器具になります。ただ金魚の場合には必須ではありません。ですが、飼育している方の中にはヒーターを使用している方もいます。今回は、ヒーターの使い方と注意点について説明していきます。

ヒーターを使うメリット

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ヒーターは、熱帯魚を飼う場合には必須でいる器具になります。ただ金魚の場合には必須ではありません。ですが、金魚を長年飼育している方の半数に近い方が現在ヒーターを使用しているまたは、過去にヒーターを使ったことがある人になります。しかし、ヒーターを使うことが必ずしも正義ではありません。本当に大切なのは、自分が金魚を飼育する上でヒーターを使うことが必要なのかどうかです。では、必要かどうかを判断するためにヒーターを用いると起こる、メリットが大きく分けて3つあります。

1、病気のリスク減少

2、成長の速度UP

3、産卵の回数UP

これら3つのメリットは、金魚を飼育していると立ちはだかる壁を解決してくれることに繋がります。ですが、それぞれにはメリットとデメリットが存在します。それらをこれから説明していきます。

メリットの詳細

病気のリスク減少

金魚を飼育していると必ず病気という壁にぶつかります。白点病や尾ぐされ病などさまざまな病気があります。ヒーターを使うことで、水温を25℃〜28℃に常に保つことができるようになります。そのような環境にしておくことで金魚の免疫力などが高い状態を常に維持できるので自然と病気になるリスクが減少することになります。また、病気の予防だけでなく病気にかかってしまった場合にも免疫力が高いことで重症になることが少なくなり病気が治った後の回復も早くなります。ですが、ヒーターを一度使ってしまうと夏以外の時期にはヒーターを水槽から抜くことが難しくなります。もし、ヒーターを抜く時にヒーターもよって温められていた水温から冷えた外気温により急激に水温が低下していくと金魚の免疫力が下がって病気のリスクが増えてしまうので一度ヒーターを入れると抜くタイミングに注意しなければいけなくなります。

成長の速度UP

金魚を飼育していると一定の期間で成長するサイズというのは決まってくることがありますし、もし目標にしている金魚の大きさがある場合により早く大きくしたいと思うことがあります。その場合にヒーターを使うことがあります。ヒーターを使用することにより、水温を25℃〜28℃で常に保つことで金魚が食べるエサの量を増やすことができるために相乗して体も早く大きくなります。金魚は、水温が高いと食欲旺盛になり水温が低いと食が細くなるので、ヒーターを使用することで常に食欲がある状況を作り出していることになります。しかし、いくら食欲があるからと無理にエサをあげ続けると通常成長する速度より速いペースで成長するので骨格などがおかしくなり最悪の場合に体のバランスが悪くなり死んでしまう場合もあります。また、無理にエサをあげることで腸内の環境が悪くなりそれによるストレスなどで病気などにかかり死んでしまうこともあるので、ヒーターを使用する際には餌の量に気をつけてもらい、もし無理に大きくする気がなく自然に成長するのを苦に思わないのであればヒーターを使用する必要はあまりないです。

産卵の回数UP

ヒーターなどを使用してない場合は、産卵は春の一度だけなのですがヒーターを使用することにより擬似的に産卵時期を作り出すことができるので、ある程度産卵するタイミングなどを予測できるようになります。また、一年で一度の産卵が稀に秋にくる個体も存在します。ですが、ヒーターなどを使用しない場合は秋に生まれた稚魚は冬子などと呼ばれ成長しないのですが、ヒーターを使うことで水温を25℃〜28℃にすることができ稚魚が死ぬリスクを減らすことができます。ですが、一度ヒーターを使用してしまうと春までヒーターを抜くことができないのでヒーターを使用する際にはよく考えて使用したほうがいいです。

ヒーターの選び方

使用するヒーター

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金魚に使用するヒーターは金魚のヒーターよりも熱帯魚用のヒーターの方がオススメです。それは、金魚用のヒーターは設定温度が18℃〜20℃になっている商品が多く20℃前後は金魚にとって最も居心地がいい水温になるのですが病気などの原因になる病原菌が最も活動的になる温度でもあります。ですので、少しでも気を抜くとすぐに病気になる水温になります。そして、ヒーターを入れる理由が「病気を治す」という明確な理由がある方は特に設定温度が25℃以上のヒーターを選ぶようにしてください。できれば、オートヒーター(温度固定式ヒーター)よりもヒーター・サーモスタット一体型(温度可変式ヒーター)を選ばれた方がどんな場面にも対応することが出来るのでオススメです。※最近は金魚用のヒーターでも25℃以上のヒーターも販売されるようになってきています。

ヒーターを使う上での注意点

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熱帯魚と違い金魚はヒーターを使用するかどうかは選ぶことができるのですが、例外があり中国や東南アジアなどから輸入されてきた(外国産)金魚も関してはヒーターを使用することを推奨したいです。日本は四季があり、寒さに慣れている金魚がほとんどなのですが輸入されてくる金魚は、熱帯雨林などの年間を通して暖かい気候の地域で育てられた金魚がほとんどなので寒さというものに慣れていないので日本で急に寒さに触れると、ストレスなどを感じて病気になる場合などがあるので、輸入されてきた金魚に関してはヒーターを使用するほうがいいです。購入する際に、輸入されてきた金魚か分からない場合には、店員さんなどに聞いてみるようにしてください。

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