生態
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キャリコ琉金は、三色出目金(キャリコデメキン)と琉金を交配させて琉金の体形で体の色が三色(キャリコ)のキャリコ琉金が生まれました。昔から、キャリコ琉金を琉金を抜いた「キャリコ」という呼称で呼ばれることもあります。しかし、近年は体色がキャリコである種類に対して「キャリコ〜」という風に呼ぶことが増えてきました。例えば、キャリコ水泡眼・キャリコ頂天眼のような感じです。本サイトでは、キャリコと表記してしまうと他の種類と混乱する可能性があるのでキャリコ琉金と表記しています。
キャリコ琉金は、約100年ほど前の1892年(明治25年)に、アメリカ人の依頼を受けた江戸川の金魚商である初代秋山吉五郎氏が試行錯誤して、1903年に新品種としてキャリコ琉金を発表しました。キャリコという名は、更紗という意味を持つcalicoをそのまま使用しました。なぜアメリカ人が、初代秋山吉五郎氏に金魚の依頼をしたかというと、当時欧米の愛魚家では特にブルー系が入っている金魚を好んでいたので、美しい浅葱(あさぎ)色を持った種類を輸出用という意図で作られたと言われています。キャリコ琉金を生み出した初代秋山吉五郎氏はキャリコ琉金以外にも朱文金や秋金なども作出しています。
キャリコ琉金の楽しみ方は、やはり体色のキャリコ模様をどのように観察するかです。キャリコ模様は、雑色性で赤・黄・青・黒班などが複雑に混ざることにより美しい模様を生み出しています。なので、鉢などに入れて上から見る方法(上見)よりも、水槽などで横から観賞する方法(横見)のほうがキャリコ模様を最大限楽しむことが出来ます。キャリコ琉金は、体のキャリコ模様以外は琉金とほとんど変わらないのでキャリコ模様を楽しんでみてください。
他の金魚などと混泳させる際に何の種類が良くて何の種類が良くないのか不安になることがあります。まず、金魚全般に言えるのは他の種類と混泳するときにこれとこれは絶対にダメであるという禁止は存在しません。ですので、飼う金魚の性格や環境などによってはダメだと言われている種類同士でも仲良く生きていることもあります。ただ、金魚同士にも相性というものはあります。相性が悪い金魚同士を入れた場合に、すぐに喧嘩をしたり、または片方の金魚だけがエサを独占してしまう可能性が高くなります。なので、あまり相性が悪い金魚同士を入れるのは避けるべきではありますが、最初に説明したとおり金魚同士に禁止は存在しませんので、どうして混泳させてみたい方は混泳させても良いのかもしれません。では、キャリコ琉金と相性がいい金魚と相性が悪い金魚の説明をしていきます。
キャリコ琉金と最も相性がいい金魚は、琉金(リュウキン)や出目金(デメキン)などの琉金型の金魚です。琉金型の金魚は、尾ビレに特徴が出るのでさまざまな種類を混泳させて尾ビレを見比べてみるのも一つの楽しみになります。
キャリコ琉金は、琉金との違いが体の柄だけですので、琉金と飼い方などはあまり変わらないのですが琉金の更紗模様と違い、キャリコ模様は雑色性で赤・黄・青・黒班などが複雑に混ざることにより美しい模様を生み出すのが特徴的なのですが、いざ店舗などに行き購入しようとすると一纏め(ひとまとめ)にキャリコ模様といっても赤が多い個体や、青が多い個体、全てがバランスよく入っている個体などさまざまいます。ですので、自分の好きなキャリコ模様を探すのも一つの魅力でもあります。キャリコ琉金自体は、購入するのに困ることはあまりない種類ですので、さまざまな色の個体を見て選んでみてください。
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