生態
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ショートテール琉金は、近年中国で人気になった種類であるということです。特徴的なのは、通常の琉金に比べて尾ビレが短いことです。この尾ビレが短いという特徴は、狙って出したのではなく、累代繁殖させている段階で自然に出てきた種類だということです。体の色は、素赤や更紗などの普通鱗の個体や、キャリコ色、桜色などの透明鱗の個体まで多彩な色を持っています。体形は、琉金とほとんど変わらないです。そして、大きく膨らんだお腹に、短い尾ビレだと泳ぐのには不向きな体型をしています。ですが、泳ぎはごく普通に泳ぐことが出来ます。
ショートテール琉金は、中国の金魚の一種類である文魚を日本に持ち込み日本で改良、磨きをかけて琉金という種類にしました。その琉金を、中国が逆輸入して累代繁殖させている段階で自然に出てきた種類です。なので、日本でも昔からショートテールの琉金自体は出ていたはずなのですが、日本では淘汰されてきたために近年まで一般的に知られることがなかったのです。逆に中国ではごく一般的に琉金の種類として浸透しています。
ショートテール琉金の楽しみ方は、やはり通常の琉金と違う尾ビレの短さです。短い分体の形が、はっきりと分かりやすくなりますし全体的なフォルムが、丸っこいので可愛いのも楽しむポイントです。短い尾ビレと、体の形を楽しむには、鉢などに入れて上から見る方法(上見)よりも、水槽などで横から観賞する方法(横見)のほうがオススメです。横見のほうが、どのくらい尾ビレが短く・どのくらい腹部が出てきているのかが分かることでショートテール琉金の可愛さを見ること出来ます。
他の金魚などと混泳させる際に何の種類が良くて何の種類が良くないのか不安になることがあります。まず、金魚全般に言えるのは他の種類と混泳するときにこれとこれは絶対にダメであるという禁止は存在しません。ですので、飼う金魚の性格や環境などによってはダメだと言われている種類同士でも仲良く生きていることもあります。ただ、金魚同士にも相性というものはあります。相性が悪い金魚同士を入れた場合に、すぐに喧嘩をしたり、または片方の金魚だけがエサを独占してしまう可能性が高くなります。なので、あまり相性が悪い金魚同士を入れるのは避けるべきではありますが、最初に説明したとおり金魚同士に禁止は存在しませんので、どうして混泳させてみたい方は混泳させても良いのかもしれません。では、ショートテール琉金と相性がいい金魚と相性が悪い金魚の説明をしていきます。
ショートテール琉金と最も相性がいい金魚は、琉金(リュウキン)や出目金(デメキン)などの琉金型の金魚です。琉金型の金魚は、尾ビレに特徴が出るのでさまざまな種類を混泳させて尾ビレを見比べてみるのも一つの楽しみになります。
ショートテール琉金は、通常の琉金に比べて尾ビレが短いので、体の重心が頭側に行っているので体が一回転してしまうこともありますし、お腹を上に向けてしまうこともあります。そのようなことから、ショートテール琉金は転覆病になる可能性が非常に高い金魚だと言えます。ですので、ショートテール琉金を飼う際は転覆病を常に気にしておく必要があります。ショートテール琉金は、専門店などで目にする機会は多いほうの種類です。ですが、金額がお高めのことが多いので、安いショートテール琉金を見つけることができれば、試しに購入してみるのもいいかもしれません。
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