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生態

コメットの特徴と飼い方

コメットはアメリカから輸入されてきた金魚です。コメットは、頭から尾びれの先端までがスラリと伸びたとても美しい金魚です。今回は、コメットの特徴と飼い方を詳しく説明していきたいと思います。

コメットとは

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コメットは、日本からアメリカに輸出したフナや琉金をアメリカで自然交配を重ねて現れた種類です。コメットは、フナや鯉のように体型は細身です。コメットの最大の特徴は、フナや鯉に比べて長い尾びれです。そして、コメットが水中の中で泳ぐ泳ぐ姿は、長くて白い尾びれを引いて細長い軌道を描く様子から、英語で彗星を意味するコメットという名になります。

コメットの成り立ち

コメットは、日本からアメリカに行ったフナと琉金の自然交配で生まれた種類です。アメリカのワシントン水産委員会の池で日本から輸入されてきた琉金の変異した金魚が発見されたときに、Augo Mulert という人が発見した金魚を淘汰して出来ました。コメットは、長い尾びれをもっていますが、この特徴は淘汰されたあとにフナとの交配によって生まれたものだと考えられています。

コメットの楽しみ方

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コメットの楽しみ方は、最大の特徴である頭の先端から尾びれの先端まで伸びた美しいフォルムです。それを最大限楽しむことができるのは、水槽などで横からの観賞(横見)よりも上から見て観賞する(上見)の方がオススメです。上から見ることによって、コメットの名前の由来になった彗星のように真っすぐ伸びた美しい泳ぎを見ることが出来ます。

混泳させる際のポイント

他の金魚などと混泳させる際に何の種類が良くて何の種類が良くないのか不安になることがあります。まず、金魚全般に言えるのは他の種類と混泳するときにこれとこれは絶対にダメであるという禁止は存在しません。ですので、飼う金魚の性格や環境などによってはダメだと言われている種類同士でも仲良く生きていることもあります。ただ、金魚同士にも相性というものはあります。相性が悪い金魚同士を入れた場合に、すぐに喧嘩をしたり、または片方の金魚だけがエサを独占してしまう可能性が高くなります。なので、あまり相性が悪い金魚同士を入れるのは避けるべきではありますが、最初に説明したとおり金魚同士に禁止は存在しませんので、どうして混泳させてみたい方は混泳させても良いのかもしれません。では、コメットと相性がいい金魚と相性が悪い金魚の説明をしていきます。

相性のいい金魚

コメットと最も相性がいい金魚は、和金や朱文金などの和金型の金魚です。コメット自体が、体長が20cm以上になることもあります。ですので、同じように大きくなる和金型の金魚が最も相性がいいです。次に相性がいいのは、和蘭獅子頭(オランダシシガシラ)や東錦(アズマニシキ)などのオランダ型も相性がいいです。オランダ型は、ある程度泳ぎが得意な種類が多く、体が大きくなる種類も多いのでコメットとは相性がいいです。

相性が悪い金魚

コメットと相性が悪い金魚は、蘭鋳(ランチュウ)や頂天眼(チョウテンガン)などのランチュウ型の金魚です。ランチュウ型の金魚は、あまり泳ぎが得意な方ではないです。特に蘭鋳は、泳ぎが苦手な代表格なので、泳ぎが得意なコメットと一緒に飼うとエサをコメットが全部食べる可能性があります。そうなると、コメットだけがどんどん大きくなって蘭鋳が小さいままになってしまうのであまり入れる方はいません。

コメットを飼う際の注意点

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コメットは、フナの血を受け継いでいることもあり、成長するスピードは金魚の中でもトップクラスです。もし、現在コメットを飼っている方で、これから他の金魚を飼う予定の方は、注意して飼わなければいけません。新しく飼う金魚の体のサイズがコメットよりも小さい場合には、コメットがエサを先に食べてしまう可能性が高いので餌を上げた直後は注意して新しい金魚がちゃんと餌を食べているか観察するようにしてください。コメットは、体の成長が早いので、小さい水槽で飼う方には向いていない金魚です。すぐに大きくなると、他の金魚が飼えなくなる可能性が出てきます。コメットを飼うのに、最も適しているのは池や大きな水槽などです。特に池は、カラスや猫などの外敵も多く体のサイズが小さいと、標的といて狙われる可能性が高いので、早く体を大きくする必要があります。なので、成長するスピードが早いコメットは池などで飼うのには最適の金魚だといえます。

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