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生態

もみじらんちゅうの特徴と飼い方

もみじらんちゅうは透明鱗のオレンジ・赤の体色を持つらんちゅうの変異個体種です。もみじらんちゅうは通常の透明鱗とは違う網透明鱗性という特殊な鱗をもっています。今回は、もみじらんちゅうの特徴と飼い方を詳しく説明していきたいと思います。

もみじらんちゅうとは

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もみじらんちゅうは、透明鱗のオレンジ〜赤の体色を持つらんちゅうの変異個体種です。もみじらんちゅうの透明鱗は同じく透明鱗を持つ金魚である桜錦とは違い網透明鱗性という特殊な鱗になっています。網透明鱗とは、一枚の普通鱗の淵周りを透明鱗が覆うことでグアリンを含む部分(キラキラと光る鱗)とグアリンを含まない部分(通常の透明鱗)が混在する特殊な鱗になります。その鱗が連続することにより網目状の鱗を生み出します。そして、網透明鱗は通常の透明鱗の金魚と違い尾ビレが赤くなることが特徴的です。

もみじらんちゅうの成り立ち

もみじらんちゅうは、三重県北部に位置する三重郡菰野町(こものちょう)にある太田水園で1980年代後半から20年の年月をかけて透明鱗のランチュウを選択繁殖させて安定化を計ってきた結果得られた品種になります。透明感のある美しいオレンジ色や赤色が作り出す色彩が山を染め上げる紅葉のようであったことから「もみじらんちゅう」と命名されました。

もみじらんちゅうの楽しみ方

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もみじらんちゅうの楽しみ方は、網透明鱗という特殊な鱗と美しいオレンジや赤色の体色です。それを楽しむのであれば、水槽などで横から観賞する方法(横見)のほうがオススメです。横見で鑑賞することで、美しい体色や網透明鱗の特徴をしっかり確認することができます。そして、ライトなどに当たることで、グアリンを含む鱗が美しい輝きを放ってくれます。鉢などに入れて上から見る方法(上見)で鑑賞すると、もみじらんちゅうの美しさを再認識できるので、横見では物足りなくなった方は上見でも鑑賞してみてください。

混泳させる際のポイント

他の金魚などと混泳させる際に何の種類が良くて何の種類が良くないのか不安になることがあります。まず、金魚全般に言えるのは他の種類と混泳するときにこれとこれは絶対にダメであるという禁止は存在しません。ですので、飼う金魚の性格や環境などによってはダメだと言われている種類同士でも仲良く生きていることもあります。ただ、金魚同士にも相性というものはあります。相性が悪い金魚同士を入れた場合に、すぐに喧嘩をしたり、または片方の金魚だけがエサを独占してしまう可能性が高くなります。なので、あまり相性が悪い金魚同士を入れるのは避けるべきではありますが、最初に説明したとおり金魚同士に禁止は存在しませんので、どうして混泳させてみたい方は混泳させても良いのかもしれません。では、蘭鋳と相性がいい金魚と相性が悪い金魚の説明をしていきます。

相性のいい金魚

もみじらんちゅうと最も相性がいい金魚は、蘭鋳(ランチュウ)や江戸錦(エドニシキ)などのランチュウ型の金魚です。もみじらんちゅうという品種が泳ぎがとても苦手な品種であるので同じく泳ぎが苦手なランチュウ型の金魚であれば、エサを先に食べられることや他の金魚に追われてストレスを感じることが少なくて済むのでオススメです。

相性が悪い金魚

もみじらんちゅうと相性が悪い金魚は、和金(ワキン)やコメットなどの和金型の金魚です。和金型の金魚は、動きが機敏で短期間で大きくなる種類が多いです。もし和金型の金魚と混泳される際には、もみじらんちゅうがエサなどを他の和金型の金魚に食べられて、体の差が離れていく可能性があるので気をつけるようにしてください。

もみじらんちゅうを飼う際の注意点

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もみじらんちゅうは、鱗の違いがありますが、一見するとモザイク透明鱗や透明鱗を持つ桜錦などとの違いがあまりないように感じる個体もあります。ですが、桜錦などと一線を引いてもみじらんちゅうという品種として存在するのは、全身が美しいオレンジ・赤色に染め上げれた体色と鱗目が見えない姿などからです。もみじらんちゅうは、なかなか出回ることが少ない金魚になります。もし、もみじらんちゅうを飼ってみたい方などは、近くの専門店などに一言聞いてみることをオススメします。

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