病気
金魚は他の観賞魚などと比べても病気にかかりやすいです。金魚を買っていたら出会うであろう有名な病気を紹介していきます。
1.白点病
2.尾ぐされ病
3.水カビ病
4.穴あき病
5.松かさ病
6.ウオジラミ
7.イカリムシ
金魚を飼っている方であれば聞いたことがあると思います。金魚の病気の中でもダントツでかかる可能性が高い病気です。白点病は、重度になると治らないことがほとんどですが、初期の頃であればやり方さえ知っていれば簡単に治す事ができる病気です。
ヒレなどにごく小さな白点ができ、全身に広がっていきます。白点病になった金魚は初期の頃は、かゆがってしきりに患部を何かにこすりつけることがあります。体全体が白い膜でおおわれるころには動かなくなり、ついには衰弱死してしまいます。この膜は、寄生虫によってい刺激を受けた金魚の粘膜が異常に分泌する粘液です。エラに寄生されると、粘液でエラが癒着し窒息死することもあります。白点病は、尾びれ方から頭の方へと白点が広がっていきます。
原因である白点虫は高温に非常に弱く2・3日ほど水槽の水温を30℃近くまで上げておき、さらに別の容器で薬を使って薬浴させると駆除もできます。
金魚を飼っていると白点病と同じぐらいかかる可能性がある病気です。フレキシバクター・カラムナリスという殺菌がヒレに感染した場合に発症します。基本的にフレキシバクターなどの病原菌は傷口から感染します。
尾ビレや胸ビレが侵されると先端が白くなり、やがて腐ったようになりボロボロとちぎれていきます。
薬などを使って薬浴させるのか、食塩などを使って食塩浴を一緒に使って治す方法が良いです。フレキシバクター・カラムナリスなどの菌は、塩分に非常に弱いので食塩浴の方が早く治ります。ただし、治った場合でも傷んだヒレは元通りにならないことが多いので、早めの治療が大切です。
水カビ病は春先や秋になることが多く、傷口から感染するため傷のない金魚には発生しません。
皮膚やエラなどに白い綿のようなカビが生え、患部がただれて崩れいきます。カビが全身に広がると綿をかぶったように見え、それに泥やゴミがついて汚くなることがあるので、綿かぶり病・泥かぶり病と呼ばれることもあります。金魚はしだいに弱って、水面近くでじっとしているようになり、最後は衰弱死してしまいます。
初期症状の場合は、薬を使って薬浴をさせて様子を見ます。重症の場合は、ピンセットなどで注意深くカビを取り除き、薬を幹部に直接塗ります。
穴あき病は春先や秋になることが多く、見た目は重症に見えますが金魚は元気に泳いでいることが多いです。
まず一枚のウロコに白い斑点が現れます。斑点が広がっていき血がにじむようになってきます。やがて、潰瘍ができてウロコが落ちて、皮膚や肉がそげていきます。ひどくなると2cmほどもある穴がぽっかり空いたりしますが、金魚は元気で食欲が落ちることもあまりありません。ただし、内臓などに達するような穴が空いた場合は致命的なので注意が必要です。
重大な病気に見えますが、重症になることはあまりないのであせる必要な全くないです。水温が15〜18℃前後になる春先によくなりますが、水温が高くなるにつれて発生率が下がっていき夏になるころにはたいてい治っていることが多いです。症状が、軽い場合は水温を30℃近くに上げるだけでいいです。重症であれば、4、5日薬浴させるといいです。
季節に関係なく突然発症します。治療が難しいので、予防するのが大切です。
患部のウロコがささくれのように立ってきて、脱落や出血が起こります。症状が進むと、まるで開いた松の実(松かさ)のように体全体のウロコが逆立ち、たまった水で腹部が膨らみます。また、眼球が飛び出して、独特な匂いを発するようにもなり、最後は衰弱死してしまいます。
まず、病気の金魚を隔離しなければなりません。そのうえで、薬などで薬浴させたりします。
初夏と初秋に特に多く、水が汚れていると発生しやすいです。
ウオジラミに吸血されると、炎症を起こし赤い出血斑ができ、金魚はかゆみが起こりしきりに体を何かにこすりつけるようになります。何十匹も寄生することがあり、その時には金魚は貧血で元気がなくなり、水面近くで漂っていることもあります。手遅れにならないかぎり死ぬことは少ないですが、傷口から殺菌などが入り別の病気になる可能性があります。
ピンセットでウオジラミを1匹ずつ取り除いても良いですが、慣れてない場合は金魚を傷つける場合がありますので、別の容器で薬浴させたほうが安全です。
春から秋にかけて出やすい病気です。寄生虫ですので、肉眼で確認することができるため早期発見が容易です。
イカリムシはウロコの下などに頭部を突っ込んで、金魚からぶら下がっています。大きいので見つけるのは難しくありませんが、寄生されると金魚は、患部を砂利などで擦り付けられたようになります。数が多い場合は衰弱して死んでしまう場合もあります。
ピンセットで頭部が残らないように抜き、そのあと傷口を消毒しておいてください。薬による薬浴も効果があります。水槽の消毒と天日干しを忘れずにすることが大切です。
Search