飼育
グリーンウォーターは、青水と呼ばれることもある水が緑色になる現象です。金魚を含めた観賞魚を飼育していると、どの水槽でも起こりうる現象です。今回は、グリーンウォーターのメリットと対処法について説明していきます。
目次
グリーンウォーターは、青水と呼ばれることもある水が緑色になる現象です。金魚を含めた観賞魚を飼育していると、どの水槽・入れ物でも起こりうる現象です。グリーンウォーターは、緑藻類(クロレラ等)やミドリムシなどの植物性のプランクトンが増殖することにより起こります。植物性のプランクトンは、日常の水にも普通に存在しています。そして、グリーンウォーターの原因の一つであるクロレラは、健康食品として近年注目されています。
グリーンウォーターは、観賞魚を飼育していく上でいつかは起こる問題です。一般的には嫌がられることが多いグリーンウォーターをせっかくならうまく活かすことができるように、グリーンウォーターのメリットを大きく分けて3つあります。
1、エサとしての運用
2、目隠し代わり
3、水温上昇の対策
これらのメリットの詳細をこれから説明していきます。
グリーンウォーターの原因になる植物性のプランクトンには、豊富なタンパク質・ミネラル・ビタミン類の成分が含まれておりとても健康的です。そして、これらの成分は稚魚が成長するためにとても必要なものです。そのため金魚・メダカなどの稚魚のエサとして使用することができます。稚魚は成長するのが早く多くの栄養を必要とするのでエサの回数を増やす方も多くいるのですが、エサの回数を増やすと水質が悪くなり病気や死んでしまうリスクが増えてしまいます。なので、グリーンウォーターの水で稚魚を飼育する事により、常にエサがある状態を作り出すことでエサの量や回数を減らし水質の悪化させないようにすることができます。
グリーンウォーターを嫌いな方の中には、水が緑色になることで生き物が見えなくなり観賞魚としての楽しみがなくなると言われる方がいます。確かに水が緑色になることで観賞魚が見えないですが、人間が見えないということはグリーンウォーターに住んでいる生き物を狙う生き物(猫や鳥など)にも見えづらいということです。仮に、狙われたとしても確実に狙うのは難しいので諦める確率が高いです。もし、近所に狙いに来る生き物がいる方や過去に取られた方などは、グリーンウォーターで飼育してみるのを考えてみてください。
夏場になると、場所によっては水温の上昇により飼育している生き物の死んでしまう水温になってしまうこともあります。グリーンウォーターで飼育することで、植物性のプランクトンが日光を吸収してくれるので、水温の上昇を抑制してくれます。それにより、生き物の体への負担が軽減することになります。生産者の中には、池などを夏場わざとグリーンウォーターにしておく方がいるくらいです。ただし、注意するべき点として上昇を抑制するだけで水温は上がることには変わりないので、直射日光が当たらないような工夫を人間側でやってあげるとさらに効果的になります。もし、夏場に直射日光が当たる方などはグリーンウォーターにして見るのも考えてみてください。
上記ではグリーンウォーターのメリットを説明してきましたが、デメリットとしては水が緑色になるので生き物が見えないことです。見えないということは、病気などに気づくのが一歩遅くなる危険性があります。そして、生き物が見えて欲しい場所(旅館やお寺の池など)の水が緑色になっていると生き物が見えないことにより「見える」という面白みがなくなってしまいます。なので、グリーンウォーターになりづらい方法を2つ説明します。1つ目は、直射日光が当たる場所をなるべく避けてください。水の中にいる植物性のバクテリアは、日光にあたることで光合成をしてどんどん増えていきます。グリーンウォーターにしないためには、直射日光が当たりづらい場所で飼育するようにしてください。2つ目は、水温の上昇する場所を避けることです。1つ目の日光に当てないことにも繋がるのですが、水温が高いと植物性のバクテリアの働きが活発になるのでその分グリーンウォーターになる恐れが出てきます。なので、直射日光や湿度が高くなりづらい場所があればそこで飼育するようにしてください。逆に、グリーンウォーターを発生させたい場合には直射日光が当たり水温が高い場所に置いておくと半日〜2日ぐらいでグリーンウォーターになります。
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