飼育
水換えの仕方や頻度を考える前に、なぜ水換えをするのかをわかればどのようにやればいいのかが簡単にわかってきますし、自分のスタイルに合わせた水換えができるようになる思います。水換えをする理由としては、大きく分けて二つあります。
1、ゴミの排出
2、病原菌の抑制
一つ目の、「ゴミの排出」については、基本的にエサを金魚にあげても必ずあげたエサを金魚が全て食べてくれるとは限りません。例えば、体調不良のときには食欲は減少してしまいます。ですので、金魚が食べ残したエサはゴミになってしまいそのままにしておくと、水の環境が一気に悪くなる原因になってしまいます。なので、水換えをするときにはゴミをできるだけ排出できるような工夫をしなければいけません。
二つ目の、「病原菌の抑制」については、どの環境でも菌は勝手に増えていきます。ですが、川などように上流から下流に新しい水が流れている環境であれば常に水質が変化しているので菌の量は抑制していますが、水槽などのように水の変化があまりないような環境では、菌が繁殖し始めると抑制するのは難しくなってきます。そのためにも、できるだけこまめに水換えをする必要があります。
通常時は、一週間に一回は水替えをするのを推奨します。特に、水が汚れていなくても一週間もすると菌が繁殖し始めているので水替えをしたほうが良いです。ですが、例外の場合に関してはもっと早く周期で、水替えをしなければいけないことがあるので注意が必要です。
上記に、書いた例外の一つに、エサの量が多い場合には水替えの頻度も比例して多くなってきます。基本的には、エサをやる頻度は一日一回なのですが、一日に二回あげる方などは、その分水が汚れる時間も早くなりますので、一週間に二回・三回は水替えをしなければいけなくなります。もし、一週間に二回も水替えが出来ないと思われた方は、今日からでもいいので、エサを一日一回に減らすのをオススメします。
エサの量(1日) | 水換えの頻度(1週間) |
1回 | 1回 |
2回 | 2回 |
3回 | 3回 |
1/2回(2日に1回) | 10日に1回 |
日本は、四季がありそれによって気温や湿度などが変化しています。水温が高いときには、菌の活動が活発になるので水質の悪化が早いので水換えの頻度を早くしなければいけません。逆に、水温が低いときには菌の活動が抑えられるので、水質の悪化も緩やかですので水換えをする頻度も遅めでも大丈夫です。
水換えをする際に、どのくらい水を換えればいいのか全部換えればいいのかもしくは、半分換えればいいのかがわからないという問題に立ちはだかります。水を換える量は、「水全体の3分の1」です。3分の1しか換えない理由は、水の中には病原菌のような悪い働きをする菌もいますが、悪い菌を倒してくれるいい働きをしてくれる菌もいます。もし、全部の水を変えてしまった場合、今水の中に住んでいる菌は、すべていなくなりますが全く違う環境になってしまいます。そうすると、金魚にとってはすごいストレスがかかります。ストレスがかかりすぎると、免疫力下がり病気になりやすくなってしまいます。いいと思って水換えをしていても、ホントは全く良くなかったという本末転倒の結果になってしまいます。
水換えの目的である、「ゴミの排出」をする際に、ゴミをどのように排出していくのか。ゴミ(エサの食べカス・フン)は沈下して底に沈んでいます。そのゴミを、取るために底からゴミを排出していくしかないのですが、これが意外に面倒な作業なのです。底から水を3分の1抜き新しい水を入れなければいけないので、スポイトのようにゴミを底から吸い取れる道具を使って水換えをすることで、効率的に水換えすることが出来ます。
水換えをする上で、必ず注意しなければいけない点があります。それは、水換えをする理由である「ゴミの排出」に頭に入れて置く事です。いくら時間をかけて水換えをしてもゴミをしっかり排出することが出来なければ、やる意味が無いからです。そして、金魚は熱帯魚やメダカのような他の観賞魚に比べて、水の汚れる頻度が非常に早いのでこまめに水換えをしましょう。
水換えをする上で、持っておくと非常に頼もしい道具を紹介します。
底から水を抜く際に、ゴミがどの場所にありそれを確実に吸い出すことができれば、時間短縮にもなるし効率的に水換えも出来ます。それを、実現するために「水作 プロホースエクストラ」はとてもいい商品です。もし、今すぐは購入することが出来ない方近くに売っている店がない方は、代用として冬にポリタンクから灯油などを取り出す際に使用するホースでも似たような働きをしてくれます。
Search