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生態

花房の特徴と飼い方

花房は鼻の鼻孔褶(びこうしゅう)という部分が肥大化して大きな房状に発達する金魚です。他の金魚に比べてインパクトはありますがあまり知られていないのが現状です。今回は、花房の特徴と飼い方を詳しく説明していきたいと思います。

花房とは

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花房は、鼻の鼻孔褶(びこうしゅう)という部分が肥大化して、大きな房状に発達する金魚です。
茶金・ランチュウ・和蘭獅子頭などの品種に花房がついていることが多いです。また、鼻孔褶についているが毛玉を丸めたような房がいくつも集合したような特徴のものを「鼻房」と呼びます。鼻房の形が菊の花のようになっているものを「花房」と呼ばれています。

花房の成り立ち

花房の作出の過程など関しては不明な点が多いです。花房は、中国で生まれて日本に入ってきました。1897年(明治30年)ごろに日本の伊勢地方(現在の三重県)で作られてたのが伊勢花房です。伊勢花房はオランダ型の花房であったことから背びれがある品種の花房を日本花房と呼び、背びれがない品種の花房を中国花房を呼びますが、現在流通している花房のほとんどが中国産です。また日本産を花房、中国産を房髭と区別する場合もあります。

花房の楽しみ方

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花房の楽しみ方は、鼻孔褶で肥大化する房状の部分です。鼻孔褶で肥大化する房状の部分を楽しむには、上から見る方法(上見)よりも、水槽などで横から観賞する方法(横見)のほうがオススメです。横見で鑑賞することで、花房の形や菊の花のようになっているのをわかります。花房の左右が均等かどうかを見たい方は、上見で鑑賞する事をおすすめします。美しい花房は、左右が均等で中心部が固く花房自体のシルエットが丸いのが特徴なので、美しい花房かどうか知りたい方は上見と横見で鑑賞するのがいいです。

混泳させる際のポイント

他の金魚などと混泳させる際に何の種類が良くて何の種類が良くないのか不安になることがあります。まず、金魚全般に言えるのは他の種類と混泳するときにこれとこれは絶対にダメであるという禁止は存在しません。ですので、飼う金魚の性格や環境などによってはダメだと言われている種類同士でも仲良く生きていることもあります。ただ、金魚同士にも相性というものはあります。相性が悪い金魚同士を入れた場合に、すぐに喧嘩をしたり、または片方の金魚だけがエサを独占してしまう可能性が高くなります。なので、あまり相性が悪い金魚同士を入れるのは避けるべきではありますが、最初に説明したとおり金魚同士に禁止は存在しませんので、どうして混泳させてみたい方は混泳させても良いのかもしれません。では、花房と相性がいい金魚と相性が悪い金魚の説明をしていきます。

相性のいい金魚

花房と最も相性がいい金魚は、東錦(アズマニシキ)や丹頂(タンチョウ)などのオランダ型の金魚です。
花房がついている金魚はオランダ型の金魚が多いので、同じようなオランダ型の金魚であればケンカなども少ないのでオススメです。
もし、花房を突かれている場面を見た際は即時に避難させるようにはしてください。

相性が悪い金魚

花房と相性が悪い金魚は、和金(ワキン)やコメットなどの和金型の金魚です。
花房の特徴である鼻の部分は、取れてしまうと元に戻るのが難しいです。和金型の金魚のような動きが機敏な品種から鼻を突かれてしまうと鼻の部分のものが取れてしまう恐れがあるので出来るだけ入れないようにしてください。
もし和金型の金魚と混泳される際には、花房の金魚を追いかけていないかを常に観察しておくようにしてください。

花房を飼う際の注意点

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花房は、品種としてあるのですが販売する際に花房として販売されることは少なくないです。
例えば、琉金型の金魚に花房がついて販売されている場合には「琉金」や「キャリコ」という商品名で販売されていることがほとんどです。また、水槽などにサイズが小さく値段が安い金魚の中にも稀に花房をつけた金魚もいます。もし、花房をつけた金魚を目にすることができたらぜひ飼育してみてください。
花房をつけた金魚を飼育する上で注意すべきなのは、花房が取れてしまうと元には戻らないことです。花房が大きくなればそのリスクは相対的に増加します。なので、花房が取れないように水流が激しい場所で飼わないなどの工夫するようにすることをオススメします。
花房メインにした、商品は非常に出回りづらく中々お目にかかることが少ないですが、もし飼育してみたい方は専門店などに一言聞いてみてください。

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